公民館の風

公民館の風   NO.1(通算633号) 2010年11月16日発行

●「公民館の風」読者の皆様へ再刊についてのお知らせとお願い●

過日、研修会の講師として小林文人先生を岡山にお招きした際に、先生から比較的時間がある小生に、風の発行を担当してみないかとお誘いがありました。
 ぶんじん先生の「南の風」を拝読すると、多くの便りがぶんじん先生のアドレスに集まり、それを読み、「風」にまとめ上げる時間に苦労されている様子がありありと分かります。
 その大変な作業を数日に一度のペースで続けられていることに驚嘆しつつ、そんなに多くの情報が寄せられるのもすごいことだと感心します。
 それはひとえに、ぶんじん先生が長年の研究や交流活動を通じて培われた、交友関係の広さと深さゆえと思います。とすれば、浅学非才、かつ交友関係の狭い自分では、ぶんじん先生はもちろん、純一さんほども情報が集まるあてはなく、とても発行を維持することは難しかろうと思ってしまいます。
 そんなことを思いつつ逡巡していたのですが、一方で、ご承知の方も多かろうと思いますが、岡山市の公民館が市長部局移管の提案を受け、今まさに市民運動も展開されていて、全国からの研究者の皆さんのご協力を得て、全公民館での学習会を開催するなど、かつてない取り組みが進められてもいます。
 そんな時期だけに、全国から岡山への注目も集まり、岡山から発信する情報もいつもよりは多いでしょうし、全国から集まる情報も多かろうと思います。
 そんなわけで、今だからこそ岡山の地から「公民館の風」を発行することの意義も意味もあろうということで、その一歩を踏み出すことにいたしました。
 読者の皆さんが暖かく受け止めてくださり、それぞれの地域の公民館をめぐる動きなどを風に載せてお届けくださることを、切にお願いする次第です。
 より多くの方に風を届けることができれば、逆のその方からの風も返ってこようというもの。この人も読者に加わっていただこうという方がありましたら、是非ご連絡をお願いします。
 あつかましくも、SNSっぽく、こちらから風をメールに載せてお送りして、おいやでなければそのまま読者として登録!というスタイルでいきたいと思っています。
 また、面白そうな情報を入手すれば、その近辺の方に執筆をお願いすることもあろうかと思います。読者の皆さんからのそうした情報提供もお願いしたいところですが、執筆を依頼された際は、ぜひご協力くださいね。
 以上、再刊のご挨拶とお願いでした。

●岡山市の公民館の動きから●
市長部局移管の提案を受けて、市民運動組織も作られて運動が進んでいる岡山市の公民館では、11月市議会の総務委員会に一定の提案が市側から出されるとみられます。
 そこでの論議、結論がポイントになります。そこへ向けての取り組みが進められていますが、予断を許しません。
 この間、ほぼ全地区公民館での学習会を「市民の会」として実施し、初めて公民館について学んだという市民もたくさん出ました。その様子など、「市民の会」のホームページやブログに掲載されていますので、ご覧ください。
ブログ   http://shimin2010.blog.shinobi.jp/
HP    http://shimin2010.izakamakura.com/

●自己紹介です●さて、突然届いたこの「風」を受け取り、編集者の「内田って誰?」と思っている方が多いだろうと思いますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。 1955年岡山生まれ、岡山育ち。高校時代に子ども会のジュニアリーダーを体験。中央大学で島田修一先生のもとで社会教育を学び、1979年故郷に帰り岡山市に採用される。佐賀大の上野景三さんや川崎市の西山和美さんが同級生。中央大学の卒業生では、社会教育主事第一号(僕らの卒業年から資格が取れたから)。 社会教育課に配属以来、30年あまり社会教育主事として仕事。 2000年の公民館検討委員会答申づくりで事務局を勤め、中央公民館に異動。以来、9年間事業全般にわたる地区館指導や職員研修を担当。 今年4月に公民館から異動。社会教育主事の発令がなくなり、現在、教育員会事務局指導課(学校教育です)課長補佐。 採用2年目から職員労働組合の役員として活動。5年間の専従(書記長等歴任)も経験。組合は自治研活動に力を入れる方針を持ち、公民館充実運動を支える。嘱託、公民館の充実運動、学校給食や学校図書館の運動等を担当。2008年すべての役員を降りる。 2009・2010年は地元の就実大学(以前社全協の全国集会を開いた際の会場となった大学)で非常勤講師として社会教育計画の授業を担当しました。岡山といえば、田中純子さんや吉田郁美さんたち、公民館職員の活躍をご存知の方も多いと思います。彼女たちと二人三脚で歩んできた、いや、そのパワーに引きずられてここまで来たというのが正確かもしれません。

●内田純一さんからのメッセージ●

=再会に感謝(内田純一 高知大学)11月15日 龍馬の誕生日・ 命日=
 「公民館の風」が再び吹き始めることに感謝したいと思います。先日、漁師の息子という中学生と話す機会がありました。家でも、地域でも、そして学校でも、誰からも漁師になれと言われたことがないと言っていました。高知県でも産業振興や地域づくりという文言がさかんに使われますが、地域がどこへ向かおうとしているのか。「公民館の風」を通して、全国の皆さんさんとあらためて意見交換をしていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。 

■編集後記■
 再刊とともに、公民館にとっては厳しい風を岡山から最初に吹かせてしまうことを申し訳なく思いつつ、再刊を決意いたしました。今回、初めて、この「公民館の風」を受け取った方は、ご招待だとご理解ください。おいやでなければ、今後も「風」をお送りしますので、お読みいただき、時にはメールをいただければ幸いです。
 今月、全国生涯学習フェスティバルが高知で開かれます。小生も黒潮町で開かれる環境フォーラムに参加する予定でいて、「 幸せのモノサシ」という梅原 真 (グラフィックデザイナー)さんの講演を楽しみにしており、そのレポートを次号には載せたいと思っていましたが、都合で参加できなくなり、断念。残念です!
 「公民館の風」ホームページも開設へ向けて、準備中です。次号ではお知らせできると思います。どうぞ、気軽に近況などをお寄せください。
皆さん、どうぞよろしくお願い申し上げます。(光)
◇もう、受け取りたくないという場合は、お手数ですが、内田までメー ルをお願いいたします。宛先リストから削除いたします。

inserted by FC2 system